第一回和食クッキング交流会参加レポート
『ハラール対応調理☆入門』
みなさま、はじめまして。
管理栄養士のたまご、岩下です('16卒の3期生、国家試験合格発表前ですので....)
第一回はひな祭り直前ということで、手まり寿司パーティーが行われ、満員御礼の大盛況。
私はクッキング交流会ではじめてハラール調理を経験したので、この学んだハラール対応のポイントをご紹介したいと思います!
さて、みなさんはこの“ハラール”という言葉、どのような意味かご存知ですか?
実はアラビア語で『許されている』という意味なのです。つまり、イスラム教の教えで許されている食材を使って作られた料理がハラール料理ということになります。逆に許されていないもののことを“ハラム”といいます。ハラムな食材は大まかに以下の3つです。
①豚
②アルコール
③イスラムの教えどおりにと畜された畜肉以外の肉
それでは、今回の和食クッキング交流会の調理を『ハラール調理簡単3ステップ』に沿って紹介していきます。
ハラール調理簡単3ステップ
STEP1.ハラールな材料を選ぶこと
STEP2.ハラールな調理器具を使用すること
STEP3.ハラールな盛り付けを行うこと
STEP1.ハラールな食材を選ぶこと
今回の献立は『手まり寿司』『ボンビナス貝のお吸い物』『イチゴ』です。
お寿司なので魚がメインの献立ですが、豚肉だけでなく豚由来の食材を使用しないように注意します。また、調味料や加工食品には豚由来の添加物が入っている可能性があるのでなるべく添加物の少ないシンプルな食材を使用しましょう。今回は寿司酢としてハラール認証を取得した横井醸造さんのお酢を使用しました。
Point1☆ メインが魚でも、デザート等にゼラチン(豚由来)を使用しないように注意!
Point2☆ 調味料などはハラール認証商品もうまく活用しよう!
STEP2.ハラールな調理器具を使用すること
ハラムな食材を使用した調理器具を使用しないように注意しましょう。人によってあまり気にされない方もいますが、気をつけるに越したことはありません。
イベントではハラール専用の包丁、まな板を使用していました。最近は100円ショップでも調理器具を購入できるので、専用の調理器具を用意しておくのもいいですね!
また、ムスリム対応に限らず、野菜用、お肉用などと調理器具を使い分けるのは衛生的にもGoodです!
Point3☆ハラール用に調理器具は使い分けよう!
STEP3.ハラールな盛り付けを行うこと
さて、材料を用意して、調理が終わればあとは盛り付けて食べるだけ!ここで油断してはいけません。私が今回のイベントで一番印象に残っているのはこの盛り付けです。
調理が終わったことで油断しがちですが、調理器具と同様、ここでもハラムな食材をのせた食器を使用しないように注意します。もし急な対応で食器まで用意するのが難しいようであれば、使い捨ての紙皿や割り箸をうまく活用しましょう!
イベント当日も、割り箸や紙皿、食品シートを使用して対応していました。
Point4☆使い捨ての食器もうまく活用しよう!
ハラール調理簡単3ステップ、いかがでしたか?
STEP1の食材選びが難しいように感じられるかもしれませんが、ハラールな食材を探すための知識は、ムスリムでない私達が“安全な食品を探す知識”としても役立つのではないでしょうか。
生産工程の見えない加工食品であふれている現代では、食品の表示を見て自分の食べ物を自分で選択する力が求められているように感じます。
ハラール料理の対応と同時に、自分が食べる食品について考えるきっかけにもなるかもしれないですね。
和食クッキング交流会はまだまだ続きますので、興味のある方は是非参加してみてください♪